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  • 2017.1.29
    枡野浩一さんより谷川俊太郎リフィル詩集の書評が届きました!

    『フランス装とブックオフと谷川俊太郎』枡野浩一(歌人)

    フランス装という装丁がある。日本では独自の進化を遂げてしまい、お洒落なデザインのひとつみたいな扱いになっているが、本来は愛書家が自分用に装丁し直すための仮製本。アンカットと呼ばれることもある。買った時点ではページがバラバラになっていないため、ペーパーナイフで切りながら読み進んでいく。

    筆者はブックオフが嫌いだ。昔ながらの古本屋にはもう少し奥ゆかしさがあったと思う。真新しい本がブックオフでは、ほんの少し値引きされた状態で売られる。希少価値のある古本が高値になっているのなら、まだわかる。傷みの目立つ古本が半額になっているのも、まあわかる。しかし新刊として発売されたばかりの、へたをすると発売前に宣伝のために無料進呈されたばかりの本が、新品のような顔をして棚に並んでいる。法的にはとくに問題はないのかもしれないが、大手出版社がブックオフの株主になっているという事実を知るだけでも、きな臭いものを感じてしまう。

    ブックオフで買われた本は、またブックオフに売られる。一冊の本が何度回転しても著者には一銭も入らない(くりかえすが大手出版社はブックオフの株主)。バーコードが付いているのだし、一冊の本が何度回転したかを確認して著作権者に利益を渡すことも物理的には可能なはずだが、一向にそうならない。

    筆者には十万部近く売れたヒット作が一冊だけあり、その一冊は今ではブックオフでしか売っていない。ブックオフにはものすごく売っている。増刷は何年もかかっていないが、読んだという感想は毎日のように目撃する。

    いやだ、いやだ。ほんとうに、いやなんだ。

    ということを日々ずっと考えていて、本の書き手として今後どうするかを考えたとき、「本来のフランス装のような、買った人が手をいれて初めて完成し、その人だけの本になるような、可塑性のある本」をつくることが、ひとつの解決策なのではという結論に至った。

    前置きがとても長くなりましたが、システム手帳のリフィルを利用した詩集を手にとって、「ああ。こういうことが、本来のフランス装に近い」と気づき、感銘を受けたのです。

    詩を持ち歩こう

    というキャッチフレーズが印刷されている。筆者のような「ブックオフへの対抗手段」として構想された企画でないことは明らかだ。けれど、リフィルに印刷された詩を好きな順番に並べ替えたり、気にいった詩だけをピックアップしたり、切手を貼って定形外ポストカードとして郵送できたりする本は、「本来のフランス装のような、買った人が手をいれて初めて完成し、その人だけの本になるような、可塑性のある本」そのものではないか。

    谷川俊太郎は最も名前を知られている日本の詩人で、だからこそこの商品が成り立つのかもしれない。まったくの無名の詩人が似たものを手作りして井の頭公園で売ったら。話題にはなるかもしれないが、商品というよりは、アート作品だ。アート作品でありながら、同時に商品であるものに、あこがれてやまない。

    谷川俊太郎の詩が、そういうものだからだ。

    平明な日本語で書かれているから、一読して意味がわかることも多いけれども、谷川俊太郎に言われるまでは、そのような世界の捉え方があるとは気づけなかった、という詩。

     

    いやだ と言っていいですか

    本当にからだの底からいやなことを

    我慢しなくていいですか

    我がままだと思わなくていいですか

     

    親にも先生にも頼らずに

    友だちにも相談せずに

    ひとりでいやだと言うのには勇気がいる

    でもごまかしたくない

    いやでないふりをするのはいやなんです

     

    (「子どもたちの遺言」収録『いや』冒頭部/リフィル『宇宙』より)

     

    ブックオフがいやだなどという、せこくてかっこわるい文章を、大好きな谷川俊太郎を語るとき書いていいのかと迷いに迷ったけれども、この詩に勇気づけられて書きました。

    この詩が大人の目線で、

     

    いやだ と言っていいですよ

    本当にからだの底からいやなことを

    我慢しなくていいですよ

    我がままだと思わなくていいですよ

     

    という語り口で書かれていたら不快でした。子どもが語るからいいのです。「そうだ。いやだと言ってもいいのかもしれない」という、盲点になっていた部分を指差されるのです。

    谷川俊太郎の詩を本以外の場でたまたま目撃して面白くないと感じたことが一度もない。そんな詩人だから、この企画が屹立する。軽やかな一冊の、その重さを受けとめたい。

  • 2016.11.1
    笑ってみ。それだけで楽になる Kindle版 熊本地震の被災地へ寄付いたします


    笑ってみ。それだけで楽になる Kindle版

    https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B01HR6DP0Q/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

     

    著者の方のご厚意により、
    印税全額を熊本へ義援金として寄付させていただきます。

     

    亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、

    被災されたみなさまに心よりおい見舞い申し上げます。

     

     

     

  • 2016.9.1
    本を出したい方へ。原稿を拝見します!

    ポエムピースの出版ラインナップにくわわりませんか。


    著者ご自身でも本を広める自信のある方はとくに大歓迎。

    全国どこでも、本を出版したい方に適した出版企画を提案します。


    ジャンルは詩、文芸・エッセイ、絵本、写真、イラスト、アート、作品集、啓蒙、スピリチュアルなど。映像作品やイベント、本以外の制作物と併せて企画したものもオーケーです。小部数の企画でも、費用をご負担いただければ出版可能です。

    まずはなんでもご相談ください。

     

    本を出すまでの流れ

    ①電話する、または原稿を送付→②打合せする(面談or電話)→③その結果、どんな本にしたらいいか「提案書」と見積書をお送りします(無料)→④申込書を郵送→⑤代金の一部を払込み。 制作・編集スタート→⑥校正(著者が納得がいくまで)→⑦印刷・製本・納品→⑧本の販売

     


    担当 マツザキヨシユキ(社長・編集者・詩人)

    日本大学芸術学部卒。著書『ここは花の島』(2013年、IBCパブリッシング)など多数。2010年、谷川俊太郎氏らと詩のデザインレーベル「oblaat(オブラート)」創設。絵本、詩集の編集や文芸誌で詩の選者も務める。多くの文芸・ビジュアル作品を世に送り出してきた。

     

    いつでもお気軽にお電話、メールください!

     

    Tel 03-5913-9172

    mail@poempiece.com
    ポエムピース公式ポータル http://poempiece.com
    東京都杉並区高円寺南4-26-19-25 YSビル3階 〒166-0003
    ご来社の際はご予約をお願い致します。

     

  • 2016.4.7
    札幌ポエトリースクールを開催します

    ポエトリースクール

     

    東京で多くの受講者から好評を得てきた、あらゆるレベルの人が楽しく真剣に学べる内容の「詩を楽しむ勉強会」を札幌で開催しています。
    詩の発想法、レトリック(表現技術)、鑑賞法、実作指導など充実した内容の講座です。
    今まで詩を書いた経験がない方ももちろん大歓迎です。詩を通したコミュニケーションを楽しんだり、表現の引き出しを増やす方法のひとつとしてお気軽にご参加ください。

    第2回は前回の内容に引き続き、お互いの作品を鑑賞し、講評しあうことも行います。
    その他個別に作品を見ていただく時間ももっと欲しいとの声もいただいていますのでそのような時間も作りたいと思っています。

    申し込みについてはこちらから
    https://www.facebook.com/events/1668970623354368/

     

     

    **講師プロフィール**

    マツザキさん

    マツザキヨシユキ(みちる)

    詩人、作詞家。15歳の時に第一詩集「童女 M-16の詩」を自ら出版社を設立して刊行。その後2008年までに詩の投稿雑誌「TILL」「未来創作」を創刊。またエフエム福岡、ラジオ日本、雑誌「ダ・ヴィンチ」などで詩、歌詞の選者をレギュラーで務めた。詩集に「NONE」「SEVEN STEPS」「バスに乗ったら遠まわり」「100万円あげる」、ビジネスエッセイ「詩人少年、社長になる」「夢を100万回叶える方法」(韓国でも出版)など。2010年、詩のデザインレーベル「oblaat」(オブラート)を谷川俊太郎さんらとともに設立。2012年より「福島の花」プロジェクトに参加し「ここは花の島」(2013年刊)、同名の合唱曲を作詞(谷川賢作さん作曲)。2014年、トリ音CDミニアルバム「自分らしさを咲かせて」全作詞、2015年出版社ポエムピースを設立。「みちる」の名前で「10秒の詩ー心の傷を治す本」を刊行。ラジオドラマの脚本、映像カメラマンとしての活動経験もある。

     

     

  • 2015.9.26
    Support Your Local Poet Meeting TOLTA 開催

    言葉と詩の未来を追求するヴァーバル・アート・ユニット、TOLTA(トルタ)が、アンソロジー詩集「現代詩100周年」を刊行しました。
    TOLTAは、現在日本で書かれているような「詩」が発生したといえるのは、1915年、山村暮鳥が詩集『聖三稜玻璃』が最初と考え、今年を<現代詩100周年>として、それにふさわしい詩のアンソロジーを意図して作られています。
    Support Your Local Poet Meeting でもぜひ紹介したい!ということで、TOLTAによる出版記念イベントを開催します。
    トークとパフォーマンスの2部構成の予定です。

    Poets:TOLTA(河野聡子、佐次田哲、関口文子、山田亮太)
    Guest:新井高子

    日時:2015年11月20日(金)19:00-21:00(開場18:30)
    会場:スパイラル9F「アンクルハット」
    料金:1,500円(1drink)
    定員:40名
    主催:オブラート
    協力:スパイラルスコレー
    会場アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1出口前。もしくはB3出口より渋谷方向へ1分。http://www.spiral.co.jp/a_map/

    【ご予約】
    info@oblaat.jpまで、お名前とTOLTAの回予約希望の旨、メールをお願いします。定員40名に達し次第締め切り。

  • 2015.6.21
    谷川俊太郎さんと覚和歌子さんが、数行ずつ交代で一編の詩を書く「対詩ライブ」。ライブでの対詩制作は、世界でも初めての試みです。

    今年4月5日に非公開で実施。2回目となる今回は、一般公開イベントとして開催されます。 目の前で、真剣勝負の詩が生まれていくさまを目撃する貴重な機会です。

    「谷川俊太郎×覚和歌子 対詩ライブ vol.2 」

    出演:谷川俊太郎、覚和歌子
    日時:2015年6月15日(月) 
    開場18:00、開演18:30、終演20:30
    会場:d-laboミッドタウン http://www.d-laboweb.jp/space/midtown/
    定員:40名(定員になり次第〆切り)
    料金:2000円
    ※料金は事前に指定の口座にお振込ください。指定口座は申し込み受付時にお知らせします。
    振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。
    主催:オブラート

    お申し込み定員に達しました。(2015年5月25日)

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