バナナタニ園 谷郁雄 詩、吉本ばなな 写真協力/まえがき
価格 1595円(税込)
判 型 A5変形(215mm×116mm)オールカラー112ページ
発行年月日 2017年2月14日
ISBNコード 978-4-908827-18-1
『楽園、ここにあります』
谷郁雄の詩に吉本ばななの写真、寄藤文平の絵
身近な楽園にきょう、いきませんか
ワニ型の横長製本が手に馴染み、
ページを繰るほどに愛着がでてくる
楽園へのパスポート
谷郁雄の詩に吉本ばななの写真、寄藤文平の絵
身近な楽園にきょう、いきませんか
ワニ型の横長製本が手に馴染み、
ページを繰るほどに愛着がでてくる
楽園へのパスポート
詩 谷郁雄
写真協力・まえがき 吉本ばなな
装幀 寄藤文平+鈴木千佳子
絵 寄藤文平
誰かが
くちぶえを吹きつつ
歩いてゆく
ぼくが
よく知っている歌
昔のアニメの
テーマソングだ
くちぶえの
上手なその人も
同じ時刻に
テレビにかじりつき
この世の悪と
戦っていたのだ
お母さんが作る
カレーの匂いが
ほのかに漂う
夕暮れ時の
小さな家の中で
私たちが子どもの頃に思っていたいちばん大切なこと、
大人には見えなかったけれど自分にはよく見えていたことが、
そのままの形で保存されて谷さんの詩の中には入っている。
吉本ばなな「まえがき」より
ばななさんから少しずつ送られてくる写真を見るのは楽しい時間だった。
あるときは猫だったり、あるときは花だったり、
またあるときは食べ物だったり異国の風景だったり。
僕も新しい詩が書けると、それをばななさんに送って読んでもらった。
谷郁雄「あとがき」より
著者略歴
- 谷郁雄(たに・いくお)
- 一九五五年三重県生まれ。
同志社大学文学部英文学科中退。
九三年、詩集『マンハッタンの夕焼け』が第三回ドゥマゴ文学賞最終候補作に。
詩集『バンドは旅末うその先へ』(写真・尾崎世界観)、
エッセイ集『谷郁雄エッセイ集 日々はそれでも輝いて』など著者多数。
- 吉本ばなな(よしもと・ばなな)
- 一九六四年、東京生まれ。
日本大学藝術学部文芸学科卒業。
八九年『キッチン』で第六回 海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
著作は三〇か国以上で翻訳出版されている。
近著に『イヤシノウタ』『下北沢について』などがある。
noteにてメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」を配信中。