ぼくと2まい葉 文 水田宗子 絵 小原風子
価格 1540円(税込)
判 型 B5版 32ページ
発行年月日 2017年10月25日
ISBNコード 978-4-908827-28-0
希少植物と少年の不思議な出会い。
お母さんを亡くした5歳の男の子が、 2000年生きるという2まい葉と出会い、会話する中で、成長していくお話。
お母さんを亡くした5歳の男の子が、 2000年生きるという2まい葉と出会い、会話する中で、成長していくお話。
“さみしいぼくの心を包み込んでくれたのは、
おばけみたいな2まいの葉っぱだった”
植物の存在を信じないパパからは「化石じゃないの?」と言われ、
男の子は太古の世界を想像する。
やがてママは化石になってまた会いにくる、という希望を抱いていく。
植物の名はウエルウイッチア、別名「キソウテンガイ」。
アフリカのナミブ砂漠にのみ自生する希少植物。
砂漠という過酷な環境で、2まいの葉だけを長く伸ばし続け、数百年から2千年生き続ける。2まいの葉を伸ばし続ける植物は、他に類がないことから「奇想天外」と呼ばれることも。
現在、ウェルウィッチアの若い個体はほとんど見つかっておらず、世界中の植物園では栽培しながら、種の存続を試みている。
著者略歴
- 水田宗子
- 1937年、東京都生まれ。
詩人、比較文学・女性学・ジェンダー論の研究者。東京女子大学文理学部英米文学科卒業。米国イェール大学大学院博士号取得(アメリカ文学)。
2004年から2016年まで学校法人城西大学、城西国際大学で学長、理事長を歴任。学生時代から詩作、評論、研究活動に取り組む。
代表作に一巻選集「水田宗子詩集」(思潮社)、大庭みな子氏との往復詩「炎える琥珀」(中央公論社)など。
- 小原風子
- 1971年、福島県生まれ、南相馬市在住。
東京藝術大学で日本画を学んだあと帰郷。チルドレンズミュージアムや学童保育など、子どもたちと関わる仕事を続けながら、海のそばで絵や絵本の制作をしている。
2012年『僕らの海』、2015年『もこもこ雲のテラドラゴン』(ともに自主出版)、2016年『ももいろのアルパカ』(ポエムピース刊)を発表。福島の自然との出会いから着想した作品を生み出している。